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バリ・ハイアットは、「007」の舞台?


 4泊したバリ島での宿泊先は、東海岸のサヌール地区にある老舗大型ホテル「バリ・ハイアット」。とにかく広い。約14万㎡もの広大な敷地に、ロビー、レストラン、プール、テニスコート、宿泊棟(390室)などが建っている。偶然にも昨年、同じホテルに泊まった知り合いのM教授は「007が出てきそうなリゾートですよね」とおっしゃる。言われてみれば、そんな気もする。もちろん、ショーン・コネリー時代の007である。
 宿泊棟はジャングルに出現した廃墟のようにも見えるが、バリ・ハイアットにはリゾートホテルに必要なすべてを備っており、ホテルから一歩もでなくても快適に過ごすことができる。ロビーにはガムランの音楽が流れ(時には生演奏も)、つねに笑顔を湛えた従業員のサービスもすこぶるいい。欧米人のシニア層たちのリピーターが多いことで知られており、騒がしい中国人はほんどいない。久々に海とプールで泳いだり、側のチェアに寝そべりながら本を読んだりした。
 つまりは理想的なリゾートホテルなのだが、さすがに設備の老朽化は隠せず、今年の7月にはホテルを閉鎖。1年かけてリニューアルするらしい。そうすると価格も高くなり、もうここに泊まることは無理かも知れない。そう思うと、よけいに昔のハリウッドスターのような佇まいを見せるバリ・ハイアットに愛着が湧いてくるのだった。

バリ・ハイアット.jpeg

ホテル.JPG宿泊棟の外観ピアノバー.JPGピアノバーガムラン.JPGロビーでガムラン演奏

ロビー.JPGロビー海岸.JPGプライベートビーチプール.JPGプール

ビンタンビールばかり、飲んでいた


 バリ島に滞在していた5日間、朝食時をのぞけば、毎回、食事に「ビンタン(BINTANG)」ビールを飲んでいた。理由は、ビンタンは、インドネシアのビールであり、旅行先の国産ビールを飲むが安く済むからだ。何も、関税付きの高い輸入ビールを飲む必要はない。このビンタン、後味もすっきりしていて、なかなか旨い。バリ島では、他も「バリ・ハイ」というビールもスーパーで見かけて買って飲んだが、レストランでは、ほとんどビンタンだった。
 帰国後にわかったのだが、ビンタンは、かつてのインドネシアを植民地としていたオランダのビール「ハイネケン」の製造工場で造られている。そのせいか、ハイネケンと同じように、★のマークが入っている。ちなみにビンタンとは、インドネシア語で「星」の意味だそうだ。日本とオランダとの関係は良好のように見えるが、第2次大戦中、日本軍に負けてインドネシアを失ったことを今でも恨んでいる節があるらしい。一度、真偽のほどを確かめたいものだ。
 ところで、帰国後、もう一つ判明したことがある。旅行に同行した私の連れ合いは、バリ島の水に当たり、激しい腹痛と下痢と発熱に見舞われ、3日間苦悶したが、ビールばかりを飲んでいた私は、何ともなかった。きっとビールで胃腸をアルコール除菌していたおかげだろう。

ビンタンビール.JPGビンタンビールビンタン2.JPGハイネケン.jpgハイネケンに★マーク

ライステラスとココナッツジュース


 バリ島3日目、8時間チャーターカーによる観光に出かけた。コースの中に「テガラランのライステラス(棚田)」を入れておいた。きっと定番なんだろうけど、写真で見る限り美しい。そして実際に現地に着いてみると、ライステラスがパノラマのように雄大に広がっている様は、写真以上に美しく感動的だった。
 同時に感心したのが、ライステラスを眺めるためのカフェが、対面にある急斜面を利用して桟敷のようなカフェがいくつも設置されていたことだ。急な階段を降りて、その一つの桟敷に上がり、ココナッツジュースを頼む。
 ため息をつきながらライステラスを眺め、ジュースを飲み始めたわけだが、いくら飲んでも減らない。いや減っているのだが、量が多すぎて飲み干せないのだ。ベトナムでも何度かココナッツジュースを飲んだが、こちらのココヤシの実の大きさは、ベトナムの2倍以上はある。もう駄目だ。半分ほど飲んであきらめた。それだけの話であり、オチはない。

棚田.JPGライステラスカフェ.JPGカフェジュース.JPGココナッツジュース

タクシー禁止エリアと書いとけよ!


 ウブドでケチャを見る。これが今回のバリ島観光の最大の目的だった。そのために、サヌール地区にあるホテル、バリ・ハイアットからタクシーに乗って出かける計画を立てたのだが、ホテルのスタッフからそれは無理だと言われた。「ウブドにタクシーはいないし、入れない」と言うのだ。観光地でタクシー禁止なんて話、聞いたことないぜ。まったく想定外だ。もしタクシーでいっても、帰るときにタクシーがないらしい。
 じゃあ、どうすればいいの? チャーターカーをホテルで予約するしか方法がないという。1時間13ドルだ。往復の時間+ケチャ鑑賞時間+夕食時間+散歩時間を合計して6時間と想定すると、78ドルになる。車代だけで8,000円近くかかってしまう。一瞬、どうしようかと迷ったが、ケチャが目的なので仕方ないと諦めて、チャーターカー利用に決めた。翌日、無事に、日本語のできる運転手ヨマンさんの運転でウブドへ行き、無事になんとかケチャを見て帰ってきた。
 しかし、今回のことは最も詳しいと思われるガイド「地球の歩き方」にも、このことには、まったく触れていなかった。帰国後、改めて調べてみると、以上のようなことだ。

 ウブドには、なぜかタクシー会社が1社もなく、メータータクシーが走っていない。理由は分からない。しかし、白タクはいるようだ。メーターのない個人タクシーである。だから料金を交渉して乗れば移動は可能である。でもこれは事前に相場を知っておかないと、ぼったくられる可能性が高い。だから観光客のほとんどはチャーターカーを利用しているというわけだ。ちなみに、ウブドがメータータクシー禁止地区、というわけではないようだ。
 世界中から観光客が集まるバリ島のウブド地区。頼むから、メータータクシーを走らせてくれ! そうすれば、安心して利用できるのに。

ウブド.JPGウブドにタクシーがない?チャーターカー.JPGチャーターカー

ゼロが多過ぎる!!


 バリ島の通貨は、インドネシア・ルピアである。流通している紙幣は、500、1,000、2,000、5,000、10,000、20,000、50,000、100,000ルピアの8種類。日本が4種類(2,000円紙幣はほんど見ないから、実際は3種類)に比べれば、2倍もある。硬貨は、50、100、200、500、1,000ルピアの5種類。
 海外旅行で困るのが、現地通貨の日本円換算である。たいてい、慣れた頃に帰国となる。地球の歩き方では、2012年2月1日現在で、1円=Rp.115 となっているが、私が旅行した2013年5月25時点では、1円=Rp.91 であった。なんと2割近く目減りしているが、仕方ない。換算するときは、面倒なので、1円=Rp.100 で計算することにした。
 さて実際に、日本円を現地通貨に両替してみよう。到着日に、空港でとりあえず1万円両替をした。すると、Rp910,000になる。Rp100,000が9枚、Rp10,000が1枚。たちまち10枚になり、財布が膨れあがり、大金持ちに気分に浸れる。これなどはまだいい方で、買い物しておつりをもうと、たちまち様々な紙幣で財布は膨れあがり、ポケットに入れるにも面倒になる。
 さらに困るのが、食事をしたり、買い物をする時の値段表を見てぎょっとすることだ。初日の夕方、食事をしようとホテル近くのレストランに入る。ビールRp29,000、ミーゴレンRp45,000、サテーRp63,000とある。ゼロがやたらと多くて、どれもすべて高そうにしか感じない。冷静に100分の1に円換算してみると、290円、450円、630円である。何も驚く数字ではないのだが。生来の貧乏性のためか、このゼロの多さには、滞在中、なかなか慣れることができなかった。


ルピア.jpgインドネシアルピアミーゴレン.JPGミーゴレンの値段 Rp45,000