マイ・クール・ジャパン of ダラーガ通信

<1位>ハイテクトイレ

清潔好き民族ならではの傑作!


 「ウォシュレット」なる名称は、TOTOの登録商標であり、正式名称は、「温水洗浄便座」というらしい。でも一般的には、ウォシュレットだなあ。そこでNHKで放映したときは、「ハイテクトイレ」になっていた。確かに、○○便座よりもこちらの方が響きはいい。

 実はこのハイテクトイレは、残念ながら日本人の発明ではない。アメリカで医療用に発明されたたものだ。それを輸入販売していたTOTOが一般向けに開発し直した。お尻に関するデータがないので社員を総動員した。これは国産初のブラジャーを作ったワコールが社員からデータを集めたのと同じ手法だ。

 ハイテクトイレの存在を初めて知ったのは、テレビCMだった。戸川純(なつかしいな〜)が出てきて、「おしりだって洗ってほしい」というコピーが流れていた。ちなみにこのコピーは万能川柳の師匠・中畑貴志氏の作品である。
 当時は、「なんであんな便座が必要なんじゃい」といった声も多く、奇異な目で見られていたし、実際にホテルにあったハイテクトイレを使っても、馴れないせいか、お尻がこそばゆい感じがしたものだ。

 ところが人間は馴れる動物である。新しく購入したマンションにハイテクトイレが標準装備されていたため、毎日使っていると、もうやめられない、離れられない。私はすっかりハイテクトイレの虜、奴隷、僕になっていた。その気持ちよさと清潔感。もう後戻りはできない。

 困るのが、海外旅行の時だ。アジアはもちろん、ヨーロッパでもハイテクトイレがついているホテルは極めて稀。そんなときは、もう忍耐あるのみである。
 そんなときに思うのは、なぜハイテクトイレは、世界中に普及しないのだろう。理由はいろいろ考えられる。「値段が高い」「使用方法が難しい」「洗う必要性を感じていない」「営業努力が足りない」‥etc。一度、TOTOの方に取材して聞いてみたいものだ。
 「実は、洗う必要なんてないんです。ハイテクトイレで洗うことで粘膜を弱くして、被れている人が急増しました」とある医師が指摘していた。この問題もどう解決すればいいのか。あわせて聞いてみたい。



TOTO.jpgタンクレスタイプも出現!

<2位>おにぎり

おにぎりの包装は、折り紙文化の結晶!

 おにぎりは、日本古来の伝統的なファストフードであるが、私が採り上げたいのは、おにぎりそのものではなく、おにぎりの包装の素晴らしさである。

 おにぎりの中身は、梅干し、昆布、鮭など様々だが、外からは、そのままか、ふりかけ、塩、海苔の4種類くらいだろう。
 中でも人気はやはり海苔巻きだ。ただ海苔巻きの難点は、時間が経つと海苔が湿ってしまうことだ。海苔の味はするが、ぱりっとした海苔の感触と風味は失われてしまう。
 この難点を克服するには、おにぎりと海苔を別にして、食べる直前にくっつけるのが一番だ。それもできるだけに簡単に。この難しい課題に日本人は果敢に取り組み、見事に成功させたのである。

 コンビニやスーパーからおにぎりを買ってくる。まず、中央部分を縦に切り開き、左右をつまんで引っ張ると、海苔を保護していた部分がきれいになくなり、おにぎりにパリパリの海苔をいとも簡単にまくことができるのだ。ああ、素晴らしい!といつも感嘆する私であった。

 デパートで、例えばプレゼント用にハンカチを購入した場合も、店員さんが手際よく起用に包装紙を折りながら鮮やかにラッピングしてくれる。それを見ても感心するばかりである。
 おにぎりの包装は、日本の手先の器用さを発揮した折り紙文化が見事に結晶した結果なのだ。



おにぎり1.jpg破る順まで番号が付けてあります
おにぎり2.jpg中央から順番に破いていきます
おにぎり3.jpgパリパリの海苔で食べられる幸せ


<3位>海の家

季節限定の浜茶屋は、にほんの夏の風物詩


 キャンビングカーで浜場近くまで乗りつけて、そこで着替える人たちも増えているが、電車&ウォークの私は、海の家がなければたちどころに着替えに困る。海の家がない場合は、旅館、ホテル、民宿などを利用して、そこから海岸まで歩けばいいのだが、海の家の利点は、何と言っても浜辺に接近していることだ。粗末な割には料金が高いのでは? 料理がカレーとうどんしかないの? といった不満もなくはないが、それでも海の家がないと困るし、あればありがたい。この海の家、私自身はもちろん、子どもが小学生の頃もよく利用したものだ。

 この浜茶屋では、今でも情けない光景がひとつ思い出される。まだ2人の子どもが小学低学年の頃だった。うだるような暑さの中、扇風機を回しながら朝からアリのような字で原稿用紙の升目を埋めていた。「今年まだ海に行ってないのよ。もう夏休みも終わってしまうじゃないの。いい加減に家族サービスをしなさいよ」と妻からの容赦ない叱責が飛んできた。
 やむなく家族4人で須磨の海水浴場に出かけたのはいいが、私は海の家に上がり込み、ビールを飲みながら再び原稿用紙を広げ、汗をポタポタと流しながら鉛筆を握りしめたのだった。これも遅筆・悪文・眼高手低なるが故の仕儀とはいいながら、さすがに情けなかった。

 本題に戻ろう。その須磨の海の家も近年は様変わりしたと聞いた。いわゆる和式から洋式へと変化。テーブル・椅子スタイルとなり、メニューもバラエティ豊かになり、カクテルまであるとか。食事のメニューが増えたのはいいが、私はやはり座敷スタイルがいい。昭和のニオイがするからだ。
 確認したいのがBGMの有無だ。もしBGMが流れているなら、それだけはやめてほしい。海の家の最大の魅力は、波の音や人々の嬌声などが潮風に運ばれて耳に伝わってくる点にある。その心地よさがBGMでかき消されるのは堪らない。その場合は、須磨をやめて竹野浜海水浴場へ来年も出かけねばならない。


海の家2.jpgトラディショナルな海の家はまだ健在だ
海の家3.jpg親は座敷で休み、子供は砂遊び

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