散歩 1 of ダラーガ通信

  神戸市立海外移住と文化の交流センター

「蒼茫」の舞台を再訪

6月14日(日)

 気になっていたこの建物が取り壊されることなく、6月3日に、「神戸市立海外移住と文化の交流センター」として開館しました。まずはやれやれ。ここには2年前に毎日新聞主催のブラジル移民100周年記念の展示会に最初に訪れて以来の訪問になります。

 センターに足を踏み入れ、展示物を見ていると、年配の男性が近寄ってきて説明をしてくれます。その方が、6年前からボランティアとして頑張っておられる中村さんでした。戦後、数年間、ブラジル移民船に船員として働いていた経験があるそうです。

「石川達三自身、実際に船に乗り込み、ルポを日本に送っていました。それをもとに小説を書いたんですよ」
「小説に登場するお夏さんのモデルもいましてね。入植後に、他のプランテーションに移ったそうです」
 中村さんからは、この他にも、貴重なお話をたくさん伺うことができました。本当にありがとうございました。

DSCN2569.jpgセンターの外観
DSCN2577.jpg南回り航路。赤道近くは暑熱地獄でした
DSCN2578.jpgブラジル移民を薦めた当時のポスター
DSCN2575.jpg移民船「サントス丸」の模型DSCN2584.jpg移民の人たちが暮らした部屋を再現

DSCN2580.jpgボランティアの中村さん

  ちょっと遠く、ホーチミンへ

2009年5月22日(金)〜26日(火)

スコールの洗礼も悪くない

 滞在中の最高気温は、34度程度だったと思う。湿度で一番ひどいときは、70%くらいか。熱帯サバンナ気候に属するホーチミンは、雨期に入っていたが、日本の梅雨とは様子がかなり違う。
 一言でいえば、日本の梅雨は、停滞前線と名付けられているように、1日中、シトシトと小雨が絶え間なく降り続ける。もう観念するより仕方ない感じになる。だが、こちらの雨期は、雲も、雨も、湿度も、気温も、刻々に変化する。予測がまったくつかない。気まぐれさに支配されている。そして、この気まぐれさを受けいれれば、実はとても気が楽になることを発見した。

水上人形劇に、魅了される

 それほど大きな期待をせずに見学にいったところが、ビンゴ! 大当たり。実に面白い!
 最初は一つのストーリーだと思って見ていた。次から次といろいろな人形が出てきて、なんだか分からないながらも、人形のユーモアな動きと、伝統楽器と歌声を駆使した生演奏の魅力が相まって、どんどん引き込まれていく。そして終わり近くに登場した仙女の舞の可憐なこと、音楽の美しさともに秀逸。耳と目にしっかりと記憶されてしまった。恐るべき、水上人形劇。
 最初、一つの話だと思っていてのは間違いで、19の話がオムニバスのように披露されていく。もともと農民たちが、洪水で氾濫した田畑で楽しみのために始めたそうだ。ベトナムはつくづく「水の国」なんだと実感する。

メコン川の水と空ばかり撮っていた

 最もベトナムらしい風景に出会いたくて、メコン川日帰りクルーズに参加した。
 クルーズの拠点の町・ミトーからモーターボートに乗り込み、メコン川へ。目の前に広がるのは、ただただ広大無辺に広がる蒼い空を背景に積乱雲が様々な形で浮かび流れていく姿であり、対岸ま2キロもある川幅に圧倒的な水量を湛え、椰子の実などが流れていく姿だ。空と川の間には、島の緑がかろうじて細く長く横に伸びるばかりだった。
 この光景にただ見とれ、カメラのシャッターを何度も押した。雲の形が変わるので、何枚撮っても同じ風景はないはずだと思って。それほどにメコン川は僕の心を熱帯的感動にどっぷりと浸してくれた。
 ココナツ椰子の生い茂る島の支流では、2人の船頭と客の一人が櫂を操りながら幅4、5メートルほどの間を手こぎ船でうねうねと進んでいく。途中、子どもたちが川で遊んでいたり、親子で川に潜って蟹を捕ったりしている。また、船に吊られたハンモックに寝ている人間も‥。ああ、と僕はため息をつく。彼らは貧乏かもしれないが、とてつもなく豊穣の世界に暮らしている幸せを嫉妬した。

バイク.jpgホーチミンの街はバイクだらけココナツジュース.jpgココナツジュースがおいしかった
スコール.jpg夕食時に突然スコールに見舞われる
人形劇.jpg生演奏付きの水上人劇に拍手!
メコン川.jpgメコン川に浮かぶ島は密林で覆われている 河で泳ぐ子どもたち。楽しそうだ蟹を捕る子どもたち
てこぎ船.jpg手こぎ船で島の中にある小さな河を進む

  新型インフルエンザで神戸まつり中止

昨日から小雨が降っていた

5月17日
 15日に発生した新型インフルエンザで、16日(土)、17日(日)に予定されていた神戸祭りは残念ながら中止。そのことを嘆くかのように、昨日の午後から降り始めた雨は今日も降り続いていました。

 雨に濡れた木々が艶やかさを増す中で、自宅からポートターミナル駅まで散歩しました。神戸移住センターからこちに移転していたCAPを覗くと、日本人たちの手によるガムラン音楽の録音の最中でした。神戸祭りでサンバをみることができませんでしたが、しばしガムラン音楽の不思議な音色を楽しむことができました。

緑のトンネル.jpg緑のトンネルがすぐ近くにありますDSCN2390.jpg木々には雨が気持ち良さそうDSCN2392.jpgガムランの音色が心地よい

  久しぶりに布引の滝へ

2009年4月30日
 久しぶりに布引きの滝に散歩。何度来ても気分のいいものです。
 新神戸駅からわずか徒歩5〜6分で深山幽谷の世界へ。これほど劇的な場面転換が行われる場所は、世界的にも珍しいはず。まさに神戸ならではの奇跡的なパノラマワールドです。初めての人は、歌舞伎の仕掛け「どんでん返し」よりも驚くに違いありません。

DSCN2280.jpg新神戸駅から徒歩数分の世界DSCN2281.jpg水が透き通るようにきれいDSCN2289.jpg滝音が新緑の山に響く